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【コラム第2回】センサをたくさん付けるけど何を調べているの?

第1回のコラムでセンサの装着した写真をお見せしました。

今回から睡眠編と呼吸編の2回に分けて、どのセンサが何を調べているのという疑問にお答えしようと思います。

今回は睡眠編です。

睡眠に関わる電極は、脳波電極、眼電図電極、顎筋電図電極です。

① 脳波電極

脳波電極は頭につけるセンサで、大脳の神経細胞の活動電位を連続的に記録します。

日中、脳波検査室で行う脳波検査では脳の発達過程や基質的異常、意識状態、てんかんなどの疾患について調べます。

一方、PSGで記録する脳波は一部、基質的異常やてんかんといった疾患を記録することかありますが、極端にいうと寝ているか、起きているかから判断し、寝ているのであれば睡眠の質や経過を調べます。したがってPSGにおいて、また、睡眠を検査する上で最も重要なセンサとなります。

付ける位置は国際10-20法というルールにしたがって装着します。このルールに沿って装着すると全部で21か所つけることになります。PSGでは睡眠状態を特徴づける波形が得られやすい位置(前頭部、中心部、後頭部)を中心に全部で8か所付けます。

装着の仕方は皮膚処理剤といってザラザラしたペースト状のものを使って電極を付ける部分だけ擦っていきます。

脳波は頭皮から得られる微弱な電気を拾って波形化し観察します。きれいな波形を得るためには頭皮の清潔度と電極のしっかり固定が欠かせません。

擦ったこと頭皮が清潔になり、この部分に脳波ペーストといって電解質が混ざっているペーストを付けます。これは電極と頭皮を付ける接着剤の意味もありますが、電解質が含まれているので微弱な脳波をきれいに記録する目的があります。

頭皮の清潔度も含め、不完全な装着は不鮮明な脳波記録なり、判定が困難になることはもちろん、正確な診断、治療に繋がらない可能性があるため正確な装着が欠かせません。

② 眼電図電極

眼電図は目の脇に装着する電極です。

睡眠中、目は動いています。ゆっくり動いていることもあれば速く動くこともあり、この目の動きで睡眠の状態を判断するポイントにもなります。

この電極も皮膚処理剤を使って皮膚をきれいにした後、脳波ペーストを使って装着します。また、施設によってはテープ止めを行い、検査中の電極はずれを予防する場合もあります。これは当院でも行っています。

③ 顎筋電図電極

人は眠ると身体の筋緊張が緩和されます。顎に筋電図電極を装着し、入眠したかを判断する要素となります。また、時間によっては弛緩する時間もあり、これも睡眠の状態を反映します。

こちらも皮膚処理剤を使用し、皮膚を清潔にした後、脳波ペーストを使って装着してテープ止めをします。

以上が睡眠を検査する上で欠かせないセンサの種類及び装着位置になります。

頭だけセンサを付けるだけでは睡眠状態はわかりません。顔につけるセンサも含めて判定していきます。

次回の呼吸編に続きます。

この記事の監修者
過眠症

スリープ・サポートクリニック / 検査技師長

大川登史

日本睡眠学会評議員・認定検査技師 RPSGT(米国睡眠認定検査技師)

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